2001 Beringer Napa Valley Chardonnay Sbragia Limited Release
2007/07/08 Sun [Edit]

私はアルコール類でワインが一番好きです。過去に4年ほど都内のレストランでソムリエ的な仕事をしたことがあり(ソムリエ資格取る前に辞めてしまいました)、その頃は日々世界各地のワインに接していました。今はワインとは全く関係のない仕事をしていますし、車通勤をしているということもあり、消費量はピークの時の10分の1にも満たないですが、でもワインは相変わらず好きで、消費量は激減しているのに掘り出し物を見つけると衝動買いをしてしまうので、私の部屋はワインだらけです。
得意なエリアはカリフォルニアとブルゴーニュです。特にカリフォルニアに傾倒しています。傾倒している理由はもちろん「アメリカ好き」だからですが、初めてアメリカに行ったときに飲んだカリフォルニアワインが妙に美味しくてワインというものに興味を持ったということや、ワインの仕事をしていた時、「カリフォルニアに関しては何でも知っている」人になりたかったということもあります。
今でも買うワインの7割以上がカリフォルニア産で、主要銘柄の大半とカルト銘柄の多くを制覇しています。ナパ・ソノマに行ってワイナリー巡りもしました。
さて、昨夜飲んだワインをご紹介します。
「ベリンジャー」はナパバレーを代表するワイナリーの1つです。このワイナリーは、廉価なものから最上級クラスまで、様々な銘柄を出していますが、上級クラスの銘柄には秀逸な味わいのものが多く、特にシャルドネとカベルネ・ソーヴィニョンにそれぞれある「プライヴェート・リザーヴ(以降PRと略)」は、高く評価されている銘柄です。
日本に正規ルートで流通するベリンジャー産シャルドネの最高峰銘柄は「PR」ですが、実は、その上に銘柄がありまして、それが、昨夜飲んだ「スブレイジア・リミテッド・リリース」です。
スブレイジアは、ベリンジャーの醸造責任者の名字で、つまり、醸造責任者がその味わいに絶対の自信を持つ、彼の最高傑作銘柄です。
確かPRの醸造課程で、特に出来の良い樽が集められ、PRとは別に瓶詰めさられたものだったと思います。
生産量が非常に少ないので、基本的には現地ワイナリーのショップに行くか、ベリンジャーオフィシャルホームページからにオンライン購入(米国内住所がないと買えません(買えない州もあり))でないと手に入りません。日本国内ではカリフォルニア専門のワインショップに偶に出ることはありますが、その機会は少ないです。
私は、以前ベリンジャーのワイナリーを訪れたときに、大量に買って帰りました。
大半は購入後1年以内に消費してしまいましたが、1本だけは忘れた頃に飲もうと思い、ずっとセラーに保管していました。
先週末に別に何かイベントがあったわけではありませんが、普通の日に良いワインをじっくり楽しむのも悪くないなと思い、セラーから出してきました。
エチケットはPRとそっくりですが、よく見ると、「Sbragia Limited Release」と印刷されています。
写真からもおわかりの通り、グラスに注がれた液体は、光り輝く黄金色です。見るだけでヨダレが出てきます。
このワイン、アルコールが15.1%もあります。カリフォルニアのシャルドネワインはブルゴーニュと比べてアルコールが1〜2%高いのが普通で、14%をやや上回る銘柄がザラにあるのですが、ここまで高いのはなかなか無いです。シャルドネの熟度がすごいんですねえ。
この高いアルコールが味わいにも現れ、思いっきりフルボディです。アルコールのトロトロ感がたまらなく、トロピカルフルーツを連想する果実の風味が口中に広がります。
数年前に飲んだときは、もっと果実味が強烈で、しかも樽の風味もかなりありました。今回は、樽の風味はかなりマイルドになっていました。
味の要素でこのワインに足りないものがあるとすれば、それは「酸味」です。ブルゴーニュのようなキリッとした酸味はほとんどありません。ナパは温暖なので、シャルドネがどうしても完熟してしまい、ゆえにそうしても酸味が少ないワインができます。
温暖なら果実味、冷涼なら酸味が出るので、両者は相反の関係ですが、白ワインを長期熟成させようと思ったら酸味は必要不可欠なもので、その点から、酸味の少ないカリフォルニア産ワインは高級な銘柄でも長持ちしない、とされています。
このワインがあとどのくらい熟成するのか。確かに酸は無いけれども、この豊富な果実味はそう易々とは衰えないと思いますので、あと10年は十分に楽しめるのではないかと推測します。
今夏、アメリカに行くので、この銘柄、箱買いしようかな、と思っています。
