コンラッド東京(ガーデンキング)
2007/01/18 Thu [Edit]
満足度: ☆☆☆☆☆☆☆☆

これまで何度もホテルに泊まっていますが、「今回の滞在は到着から出発までパーフェクトだった」という経験は残念ながらほとんどありません。
いつも、何かしら不満なことが出てきます。
価格やグレード的に高くないホテルに泊まる時は、パーフェクトであることは特に望みませんが、5ッ星クラスのホテルに泊まる時は、思いっきり望みます。
先日、私は誕生日でした。
誕生日はコンラッド東京に泊まることにしています。とは言っても、昨年からですが。
誕生日なので、よりパーフェクトな滞在ができれば、と願いつつ、15時、コンラッド東京のエントランスに車で乗り付けました。

コンラッドに車で行った場合、自分で地下駐車場に入って駐車する「セルフ」式と、玄関に乗り付けてあとは係員がやってくれる「バレー」式のどちらかを選べますが、私は後者しか選択しません。
バレーサービスをおこなっているホテルでは、バレーを利用したほうが良いと思います。
だって、めちゃめちゃラクだし、玄関に乗り付けるのは気持ちいいですから。
コンラッドの場合、セルフでもバレーでも駐車料金は同じだったと思います。なので、なおさらバレーを利用したほうが良いと思います。
エントランスには常時3~4人のスタッフがいます。誘導を受けてエントランス正面で停止すると、運転席が開き、スタッフが笑顔で迎えてくれます。
宿泊の旨と名前を伝えると、駐車券を発行してくれます。
荷物は別のスタッフが持ち、28階のフロントに案内してくれます。
このホテルは今回が6回目の滞在。うち5回は車で、しかもいつも同じ車で行っていることもあり、誰か覚えててくれて、エントランスに着いてドアが開いたら、
「お帰りなさいませYossy様」
と言ってくれることを少し期待してエントランスに乗り付けるのですが、いつも、
「お名前を伺ってよろしいでしょうか?」なので、
「今回もダメだったか…」と、ちょっとがっかりします。
もうちょっと宿泊頻度増やそうかな。
スタッフともっと会話しないと覚えてくれないかな。
目立つように派手な格好にしようかな。
目立つように商用車で乗り付けようかな。
上昇するエレベータ内で、策をいろいろ考えてしまいます。

天井高が8mある28階。
今回、HHONORSで貯めたポイントを使用しての無料宿泊です。無料宿泊の場合、一番スタンダードな部屋での予約となります。
前回の誕生日の時も、ポイントで泊まりました。そのときはネット予約の際、
「この日は私の誕生日です」とコメント欄に入力しておきました。
何か欲しくて伝えたわけではなく、記念の日にこのホテルを選びました、ということをホテルに知っててもらいたかっただけです。
実際何もいただいていませんが、エクゼクティヴガーデンルームへのアップグレード(これはHHONORS GOLD VIP特典だと思いますが)があり、
「お誕生日おめでとうございます」とのエクゼクティヴラウンジスタッフからの手書きメッセージカードが部屋に置いてありました。
それだけでありがたかったです。
今回はどうしたかといえば、ネット予約時に、誕生日であることはあえてコメント欄に入力しませんでした。
このホテルをちょっと試してみたかったからです。
ホテルが私の誕生日をちゃんと把握してくれているかどうか。把握してくれていれば、チェックインして部屋に入ったら、再び
「お誕生日おめでとう」カードがきっと置いてあるに違いない。
コンラッド東京クラスのホテルなら、そんなことをさらりとやっといてくれるのではないか、と淡い期待を抱きつつ、誕生日であることを伏せて、いつも通り、
「高層階の素晴らしい景色を楽しめる部屋を」とコメント欄に入力して、予約しました。
「チェックインをお願いします」と言って、スタッフにHHONORS GOLD VIPカードと特典予約の控えを提示。
過去5回の滞在では、チェックイン時にGOLDカードを提示すると、応対したスタッフは必ず端末を操作して客室アップグレードが可能かどうか調べてくれました。
なので、今回もそうするのかと思いきや、今回応対したスタッフは、そのような作業はしませんでした。特にGOLDカードに目もくれず、
「ご希望通り、高層階の眺めの良い部屋をご用意いたしました」と言って、宿泊カードに署名を求めてきました。
ノーマルフロアのガーデンルームになっていました。予約カテゴリーよりは1ランク上ですが、今回はエクゼクティヴフロアでもスイートでもありませんでした。
誕生日に関することは一切言われませんでした。端末にはデータとして出ていないようです。
エクゼクティヴフロアへのアップグレードは、空室状況によりおこなわれるもので、GOLD VIP以上のランクの会員にに対して必ずしなければならないわけではないので、アップされなかったこと自体には特に不満はないのですが、上級会員はアップグレードしてもらうことを少なからず期待はしているので、一言、
「申し訳ありませんが、本日はエクゼクティヴフロアが満室のため、アップグレードが出来ません」くらいのアナウンスはいただきたいものです。ただ、この日は全然混雑していなかったので、エクゼにもかなり空室があったとは思いますが。
前回泊まった時、エクゼフロアのノーマルルームまたはノーマルフロアのスイートにアップグレードして頂けることになり、私は後者を選んだため、エクゼクティヴラウンジに行けなかったんです。エクゼクティヴラウンジのスタッフの何人かには私のことを覚えて頂いているのですが、ちょっとご無沙汰だったので、今回はエクゼフロアにアップして頂いて、顔なじみのスタッフの方々と久しぶりにお話ししたいという希望はあったのですが、残念ながら今回もお会いできません。
「エクゼとノーマルの差額を支払うから、エクゼフロアにしてもらえないか」くらい言っとけば良かったなと、少々後悔しましたが、まあ、近いうちにまたエクゼフロアに泊まりに行こうと思います。

スタッフの案内を受けて部屋に。



部屋のテーブルには、
「再訪有難う」というおきまりのウェルカムカードは置いてありましたが、昨年のような誕生日おめでとうカードはありませんでした(写真の箱、中にチョコレートが入っていました。これはHHONORS上級会員に提供されるウェルカムギフトで、別に誕生日プレゼントではありません)。
今回の滞在に私の誕生日データは一切反映されていないことをこれで最終確認しました。
私の期待は、見事に裏切られてしまいました。
来年は、
「誕生日です」と予約時にコメントしておきたいと思います。







コンラッド東京のスタンダードルームは、広さ48㎡だったと思います。確かに広いのですが、数値ほどの広さは感じません。
天井が高く、奥行きがある客室で、しかもバスルームがかなりの割合を占有している、このあたりがそれほど広さを感じない理由かもしれません。
客室でノーマルフロアとエクゼクティヴフロアの差は基本的に無いかと思います。両者の価格差は、受けることのできるサービスの差、ということになります。

ひととおり部屋をチェックし、一服してから、29階のフィットネスクラブに向かいました。

部屋から出ると、私以外誰も歩いていない廊下なのに、女性の声が聞こえました。
声は、私の隣の部屋から出ていました。
ぶっちゃけますと、声とは、「あえぎ声」のことです。
お隣はセックスの真っ最中でございました。
時刻は16時過ぎ。
チェックインして部屋に入った途端、2人は燃え上がってしまったのでしょう。
別に部屋で何しようが勝手なのですが、かなり大きなあえぎ声が廊下にもれて響き渡っているので、
「セックスするなら『声もれ対策』しなさいよ。この時間、青少年も廊下を歩くんだし…」と思いつつ、聞き耳を立てる趣味はないので、スタスタ前を通過しました。
シティーホテルの客室は、普通、ドアの下部と床との間に空間があることは皆さんもご存じのことと思います。手紙などをこの隙間から差し入れるためですが、隙間がある、すなわち音が洩れるということです。
なので、客室階の廊下を歩くと、人のいる部屋からは色々と音が洩れてきます。テレビの音だったり、話し声だったりするが普通ですが、大げんか中の声や、夜は先述の類の声が聞こえることもあります。
自分のあえぎ声を他人に聞かれたくない人は、声を発する前に、ドアの隙間をバスタオルで塞ぐなどの対策を施しましょう。
29階のMIZUKI SPAは、宿泊時に必ず訪れます。
今回は、ジムとプールを利用しました。ちなみに明日トリートメントを予約しています。
ここ、トリートメントエリアは広いのですが、ジムがちょっと狭いです。


ランニングマシンは4台あるのですが、その他は基本的に1台ずつしかないので、ジムの利用者が何人かいると、次から次へとマシンをスムーズに渡り歩くのが難しいです。
あと、ストレッチエリアがないもの残念です。ジムの隣にスタジオがあり、使用されていない時はここでストレッチができるのですが、使用中だともうどうしようもなくなります。
機器数・広さ共に、今の2倍は欲しいです。



一方プールは、幅はありませんが長さは25mあり、ちゃんと泳げます。プールは基本的に有料(¥2,500)なので、いつ来ても空いているのが良いです。高さ8mの空間で泳ぐのは気持ち良いですが、プールの深さが一定だったら良かったのに(奥に行くほど浅くなるので)、といつも思いながら泳ぎます。

部屋に戻った直後、ハウスキーピングの係が2人来て、ターンダウンをしてくれました。
お約束のコンラッドベアーもちゃんとベッドにスタンバイされました。
キビキビとした作業と、宿泊客に対する素敵な笑顔を伴う丁寧な物腰・あいさつには、
「さすがコンラッドのハウスキーピングさんだな」と思わせ、高く評価します。
ディナーは、ルームサービスで軽く済まそうかと思っていたのですが、メニューを眺めても食べたいものが無く、
「やっぱレストランで食べたいなあ」となってしまいました。
過去の宿泊で、チェックインしてからメインダイニングのゴードンラムゼイの予約を試みた時、満席で断られたことがあるので、
「土曜日だし無理だろうなあ…」とは思いつつ、スターサービス(客室からの全てのリクエストや問い合わせはここが受け付ける)に電話して、第1希望ゴードンラムゼイ、第2希望チャイナブルーで、遅い時間でも良いから1人で食事できるかと問い合わせてみると、折り返しで、
「ゴードンラムゼイがすぐにオーケー」と、予想外の回答が来たので、20分後で予約。身なりを整え、28階に下りていきました(食事の様子は別途アップします)。
食事とワインを楽しみ、フォアグラ状態で部屋に。
美しい夜景を楽しめる部屋に泊まると、窓に映りこまないよう、部屋中の全照明とテレビを消し、夜景を楽しんでから就寝します。
しかしまあ、東京も高層ビルが増えましたねえ…。

翌朝、早起きの私は夜明け前に起床。お茶入れて、窓際のカウチで日の出の様子を堪能して過ごし、朝食へ。
朝食は28階ゴードンラムゼイでビュッフェ。
入口で、
「新聞はいかがですか?」とすすめられたので、部屋には朝日新聞が届いているので、日経をチョイスして座席に。
HHONORS上級会員は、ここでの朝食券をもらえるので、無料で食事できますが、卵料理は別料金となります。別料金といっても¥600で良いので、払ってオムレツを注文。
オードブルを取り席に戻ります。同時に入れ立てのコーヒーとフレッシュオレンジジュースがサーブされます。
昨夜のゴードンラムゼイはほぼ満席で、たくさんのスタッフが動き回ってかなり活気がありましたが、今朝は、昨夜と同じ場所かと疑ってしまうほど、静かでゆったりとした時の流れる空間となっていました。






この雰囲気、たまらなく好きです。
宿泊しなくても、朝ごはん食べに超高級ホテルに出向くというのも、良いかもしれないなあと思います。朝食に¥3,000程度かかることに抵抗ある人もいるかもしれませんが、その金額で一泊¥50,000オーバーの超高級ホテルの雰囲気を味わえると思えば、私なんかは全然高いと思わないのですが。
都内の主な超高級ホテルの朝ごはんを制覇してみようかな?
部屋に戻って、新聞読みながら11時前までのんびり過ごしました。
11時に29階MIZUKI SPAへ行き、マッサージを受けました。2時間近くかかるコースを予約したので、チェックアウト時刻12:00を思いっきり過ぎてしまうのですが、チェックイン時にフロントにマッサージ予約済の旨を伝え、13:30まで滞在オーケーにしていただいたので、問題ありません。
マッサージの様子は別途アップします。
13:30にチェックアウト。
手続き中、車をまわすようお願いしました。
過去の滞在では必ずスタッフが荷物を持ってくれて1階まで同行、見送ってくれたのですが、今回は誰も持ってくれなかったので、自分で持ってエレベータに乗りました。
ちょっと残念。
1階に下りてエントランスホールまで来ると、私が荷物を持ってることに気づいたスタッフがすっ飛んできて、
「大変申し訳ございません。お荷物お持ちします」と、荷物を引き受けてくれました。
私の車はスタンバイされており、エントランススタッフの丁重な見送りを受けて颯爽と出発することができました。
ゴードンラムゼイやMIZUKI SPAでの時間は大変良かったのですが、誕生日の件、アップグレードの件、そしてチェックアウト時の荷物の件と、今回は期待はずれことを複数回経験し、いつもよりは不満の残る滞在でした。
でも、好きなホテルなので、また泊まりに行きますけど。
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補充コメントします。
昨夜この記事に対してコメントをいただきました。
投稿していただいてとても有り難かったのですが、コメントの中に「これはちょっと…」という文言がありましたので、私の判断で掲載は許可しませんでした。
ただ、コメントを拝見して、この方と同様の感想をお持ちになった方々が少なからずいらっしゃるのではないかと思い、この方がご指摘されたこととそのことに対する私の思い・考えをコメントさせていただきます。
1:「ホテルに期待ばかりして、ホテルの滞在を楽しんでいないのでは?」
このコメントを読んで、正直なところ「伝わってないなあ…」と思いました。
このホテルには比較的高頻度で泊まっていると思います。過去の宿泊で、ゲスト担当のマネージャーやエクゼクティヴラウンジの主要スタッフさんとも顔見知りです。彼らとよく会話もします。
他のヒルトンでもそうですが、再訪しますと例えば好みの新聞名をホテルが把握していますよねえ?
私は去年の誕生日にこのホテルに宿泊しています。その際、この日が誕生日であることをホテルに知らせています。なので、好みの新聞名と同様、顧客情報として誕生日をホテルが把握しているのではないかと思ったわけで、1泊¥60,000も取るホテルならば、わざわざ予約時にコメントしておかなくても、例えばチェックイン時に「Yossy様、本日はお誕生日ですね」くらい言ってくれるのではないかと思って、本文に書いたようなことをしたわけです。
それって、「過度な期待」でしょうか?
それって、「ホテル滞在を楽しんでいない」でしょうか?
「誕生日だから部屋にケーキとかシャンパンがきっと置いてあるだろう」というのでしたら、それは「過度な期待」とコメントされても仕方がないと思うのですが、今回私が本文で書いた期待というのは、おそらく高頻度で泊まっている人なら誰でも「そうなればうれしいなあ」と思うであろう期待だと思いますし、そのくらいの期待は、コンラッドクラスのホテルにはしてもいいのではないかと思います。
それから、ホテル滞在を楽しんでいない、というご指摘に対しては、誕生日のことでホテルを試してみたこと自体が、ホテル滞在を楽しんでいると受け取ってはもらえないでしょうか?
また、私の他のホテル滞在記も読んでいただきたいのですが、私は出張等で必要に迫られてホテルに宿泊しているわけではありません。すべて、ホテルで快適に過ごしたくて、ホテル滞在を楽しみたくて、泊まりに行っているということをご理解ください。
ただ、より高級なホテルに泊まったときには、ホテルに求めるものもより大きくなるのは、至極当然のことだと思います。6万円のホテルが、単に3万円のホテルの2倍のサービスレベルでよいとは思いません。3倍4倍の価値を示さなければ良いホテルとは言えないと思います。
2:「隣の部屋の「声」なんて書く必要なし」
このご指摘については、確かにコメントする必要はないのかもしれませんが、今回の滞在で「非常に気になったこと」のひとつであったことは事実なので、あえて書きました。
他の部屋の声や音が廊下に漏れてくることはよくあることなので、別にどうということはないです。ただ、「大半のシティホテルでは部屋の声・音が廊下に漏れる」という事実を知らない方も多いと思いますので、「知らないとこうなりますよ。泊まる方は気をつけましょうね」というだけなのです。
「お節介」と言われてしまえば、そうなのですが…。
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コンラッド東京コンラッド東京(Conrad Hotel Tokyo)は、ヒルトングループの最高級ブランドであるコンラッド・ホテルのひとつ。森トラスト株式会社が100%出資するMT&ヒルトンホテル株式会社により、東京にて運営されているホテルである。.wikilis{font-size:10px;col